メニュー

気分循環性障害

気分循環症とも呼びます。軽い抑うつ状態や軽い躁状態を繰り返す病気です。抑うつ症状も、軽躁症状も、いわゆる抑うつエピソード、軽躁エピソードの基準を満たさないので、双極性感情障害とは診断できず、かといって気分の波があり、生活に支障を来している場合に気分循環性障害と診断します。成人では少なくとも2年間、子どもや青年では1年間にわたって症状が継続した時に診断します。双極性障害Ⅱ型の軽症例であるとも言われますが、気分の移り変わりのサイクルはより短いことが多く、また、うつ状態の時に受診なさることが多いです。

治療

双極性障害の治療に準じます。

気分安定薬(リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピン、ラモトリギン)を基本に、抗精神病薬(オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾール、ルラシドン、クエチアピン徐放錠)で気分の波をコントロールしていきます。うつ状態には、気分安定薬内服下にて、注意しながら慎重に抗うつ剤を使用します。

認知行動療法および対人関係療法(対人関係・社会リズム療法)も気分の波の安定に役立ちます。

うつ状態にはrTMSが効果を示します。薬が効かなかった方や副作用で薬が内服できない方は、rTMSも選択のひとつです。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME