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広汎性発達障害

暗黙のルールが存在することを理解できず足並みをそろえられないため疎外感を感じる、相手の気持ちを察することができないためずばりと発言してしまってなぜか嫌われる、指示されたその文字通りのことしかできないために上司にも同僚にも嫌われる、などコミュニケーションそして社会性に問題を抱える障害です。発達障害の上記のような症状を特性と呼びますが、このような特性が強い場合は子供の頃に診断されます。子供の頃には気づかれず、社会に出て、困難を抱えていらっしゃる方はご相談ください。下記のように【孤立型】【受動型】【積極奇異型】【尊大型】【大仰型】の5つのタイプがあります。

 

【孤立型】
周囲や人や変化に関心が薄いため、コミュニケーションが取りづらく、本人もコミュニケーションを取ろうとしないため、周囲は何を考えているのか察知しづらいです。人と接しない事に安心感があり、集団の中にいても周りに人がいないかのように振る舞い、いざ話し出したときには、突拍子もないことを独自の視点で展開します。小さい頃に指摘されるのが多いタイプです。

【受動型】
意見や感情を語らず積極性を見せることはなく、けれど言われれば素直に従います。主体性が無い分、人に流されやすく、悪いことだと分かっていても命令されると従ってしまいます。要求を全て受け入れてしまいやすく、不快に感じてもそれを表出できないため、ストレスを感じます。育てやすいため、小さい頃は気づかれにくく、大人になってから不適応で来院されることが多いタイプです。

【積極奇異型】
他人との距離が近すぎて、初めて会った人にも馴れ馴れしかったり、プライベートな事も平気で話します。相手の反応は気にならないため、その場に関係のないことでも、自分が話したいことであれば話し続け、過去の出来事を詳細に振り返れたりします。このタイプの方は小さい頃に指摘されたり、大人になってから指摘されたりします。【尊大型】
他者よりも自分の方が優れていると感じているため、自分の主張を振りかざして、強圧的な態度で周囲を圧倒しようとする。他者の意見や感情を軽視し
、自分の意見を他者に受け入れさせることに注力する。通常はそういった態度は学生時代まではあまり問題にならないため、社会に出てからうまくいかず不適応に陥ることが多いです。

【大仰型(適応型)】本来は受動型か積極奇異型であった方が、過剰に適応しようとしてできた適応型とも言えるタイプです。元々は受動型の人が「何を考えているかわからない」と他人から言われてオーバーリアクションをとることで適応しようとするようになった、あるいは、元々は積極奇異型であった人が「無礼だ」と指摘されへりくだるようになった、という本人が学習してできた結果のタイプです。けれど、やはり、特性として状況や場の空気を読むということができないため、場違いなところでのなんでもかんでもの大仰さや丁寧さがとても不自然に感じられます。指示もきちんとこなすため、ある程度の不自然さは許容されますから、表面的には良く、社会的にも適応できますが、本来の自分自身の考えとは違った形で話したり行動したりしているため、疲弊してストレスをため込んでいることもあります。

 

発達障害の診断には心理検査を必要と致します。当院にて心理検査をお受けいただけます。その際の検査の料金は、知能検査と性格検査の実施、及び、両者を総合的に鑑みての結果の報告書作成及びその報告書を後日フィードバックする面談、合わせておよそ、15000円ほどとなります

また、MMPIにつきましては追加料金3000円、ロールシャッハにつきましては追加料金5000円が発生いたします。

じっくりとカウンセリングをすることで、ご自分の特性や身体の過敏性を理解して、アサーティブな訓練ののちに安定される方も多いです。

成人の方が対象となります。高校生までの方は児童精神科を受診願います。

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