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摂食障害(拒食症、過食症)

摂食障害とは、極端な食事制限をして痩せてもまだ太っていると感じていたり、過食嘔吐を繰り返したりする病気です。拒食症、過食症とも呼ばれます。

最初は軽いダイエットがきっかけとなることが多く、痩せても痩せても太っていると感じてダイエットがやめられず、危険な状態にまで体重を落としてしまいます。そのうちに食欲に耐えられず、過食して、痩せたい願望から嘔吐を繰り返すようになります。痩せたい願望から異常なまでに運動をしてしまうという運動強迫と呼ばれる症状も出現します。また、チューイングというかみ砕いてはき出すという症状や、食事を作って自分は食べずに家族に食べさせるという症状も出てきます。身体はやせてしまって、吐くことでカリウムが低値となり、とても危険な状態が続いていますが、身体の方がそれに対応して代謝をぎりぎりまで落として低栄養の状態に耐え続けています。

治療

摂食障害は、早めの受診が肝心です。発症されたらできるだけ早く精神科を受診することをお勧めします。当院での摂食障害の治療は、心理師によるカウンセリング、あるいは、医師によるカウンセリングのいずれかとなります。基本的に高校生以上の方を対象としています。小学生、中学生の方は、できるだけ早く児童精神科に行かれてください。

摂食障害には対人関係療法がとても効果を示します。患者さんやご家族にとても温かい治療になります。心理師による対人関係療法あるいは医師による対人関係療法を選択して頂きます。体重が38kg以上の方に、カウンセリングにて対人関係療法をおこないます。原則的には16回のセッションとなりますが、数回で寛解に至った方も多くいらっしゃいます。逆に、16回で症状をなくすことができなかった方もいらっしゃいますが、この療法はセッション終了後も効果を示し続けますから、16回で寛解しなくても問題はなく、むしろその後にもカウンセリングで学んだことを実践していただいて、症状が改善していく治療法です。体重が38kg以下の方はまずはご相談ください。体重が38kgになるまでの間だけ栄養指導をして体重を増やしていただきます。38kgになるまでの間だけの栄養指導ですから、辛抱していただきます。

極端に体重が低い場合には他院での入院をおすすめします。


対症療法的に薬物治療が必要な場合には、医師の診察も受け続けていただきます。強迫的に症状を繰り返しているかたにはSSRIが、衝動性が高くなっている方には抗精神病薬が効果を示します。

 

 

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