遷延性悲嘆障害
以前は複雑性悲嘆と呼ばれていました。
大切な人を亡くしたときに悲しいのは極々当然の感情です。時間が少しずつ悲しみを癒していってくれます。
ところが、1年経っても2年経っても5年経っても悲しみが癒えていく気配がなく、失くなった頃の悲しみのままずっと続くことがあります。
そのような状態を遷延性悲嘆障害(複雑性悲嘆)と呼んでいます。
10年経っても、あの人がいない人生を生きていくなんて私にはできない、あの人がいない人生は無意味だ、と感じておられて受診されます。
治療
カウンセリング、特に特殊な認知行動療法(グリーフケアに近い技法)が効果を示します。うつ状態に対しては抗うつ剤で効果を認めることがあります。