うつ病
うつ病は、慢性的に気分が憂鬱になり、以前は楽しかったことも楽しめなくなり、何事に対してもやる気が出ない状態が長期間続く病気です。
精神的なエネルギー量が普段よりも落ちている状態が続いていて、あらゆる精神的身体的症状が出てきます。
気分の落ち込み、やる気のなさ、集中力の低下、眠れない、食べれない、からだがだるい、などが典型的な症状で、ご家族からみると、ぼーっとすることが多くなり、口数が少なくなり、学校や会社を休みがちになります。休日であってもその症状が改善することはありません。なまけや無精ではありません。
身体の痛みや身体への違和感、イライラ感、落ちつかなさ、不安感、だけが強く現れていることもあります。
治療
睡眠確保と休養と薬物療法を早期に始めることが大事です。
当院では、薬物治療、漢方治療、カウンセリング(認知行動療法、対人関係療法)、rTMS療法を行っています。症状やご希望などをよく聞き、それぞれの方にあった治療を最優先いたします。
薬物療法に関しましては、抗うつ薬(SNRI、NaSSA、S-RIM、SSRI)を中心に、必要あれば抗精神病薬やリチウムで増強いたします。昔ながらの四環系、三環系抗うつ薬が効果を示すこともありますので、特に三環系抗うつ薬は副作用が多いですが、これしか効果を示さない方もいらっしゃるので、相談の上で使用することがあります。四環系三環系の抗うつ剤の使用経験も豊富ですので、他院で四環系三環系の処方を断られた方はご相談ください。